夢十八夜「弥生晦」
北国の函館にも遅い春の訪れである。春の陽は眩き輝き、風は少し冷たく水面はトロリと静かな日である。
桜のつぼみはまだ固く閉ざしている。間もなく北の街のナナカマドの街路樹は一斉に緑の葉を咲かせる。
3.11 東日本大震災の二万数千にもなる犠牲者の方々には、心からご冥福をお祈りする。被災に逢われそれぞれの地で侭ならぬ避難生活を強いられている方々にお見舞い申し上げ、一日でも一時間でも早く御地の沈静化、復興をお祈りする。
雪をはね青き芝生の顔を出し
眩い陽二月晦
青空にまっすぐに伸びる君の笑み
我が心にそっととけ込み
降る雪も砕ける波も北の港
我れは真直ぐに風に向かわん
ふるさとにむすめ帰へりし黄昏て
今宵一献こころ温まる
いつの間に雪に変わりし春雨の
木々は真白に粉砂糖のやう
朝の陽は我を照らさん清しさに
春は小走り掛けよりて来る
雪中に青き芝生の のぞかせん
眩い光 二月晦
Tunamiから今日、十七日 、晴れ空に
スターバックス 香り漂ふ
三月の真冬日の雪 南部坂
背中丸めん家路を急ぐ
春の陽に包まれ 雪は溶け行かん
君が心は 氷のやうに
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