2011年4月20日水曜日



夢二十四夜「春歌」


北国の春は忙しい。春の眩い陽は雪を一生懸命融かさなければならない。


北の地に住む人達に待ちに待った希望の眩さを与えなければならない。卒業式の準備もある。やがての入学式もある。


それを邪魔するように春嵐が雪をもたらす。忙しい毎日を過ごしながら桜を待つのである。



卯月七首 
待ちに待つ 春の訪れ 粉雪の


     舞ふ函館は 我の恋かと








春、卯月 梅の香も無し東風吹きぬ


       粉雪の舞ふ函館冷たく






長歳に耐えて我が家の桜木は


   太幹朽ちても花びら咲かせ






卯の花の溢れんばかりの白き花


   たわわに咲きて垣根に匂う






白色の卯木の花の匂いたち


  夕暮れ静かおぼろ月夜に








青空に向いて詠みし歌にただ


    風の音だけ我は道化師








白魚にたとえし蕾みの指なれど、


   せめてサバとか君照れて言う



ユキヤナギの清楚な花が.........




文月さんの温かき言葉に助けられ三首


文月の 君の言葉に 助けられ 


         青空に向け 我歌詠まん








問いかけて 問いかけても 君の名は 


             文月としか 帰りきぬ今日








君書きし 言葉は我を 勇気づけ 


   やさしき歌を 我、今日も詠む









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