2011年6月9日木曜日

夢三十夜「母の日そして桜散る」




母の日である。両親が亡くなってもう十八年になる。寂しい限りでだ。家人の母は要介護ながらも98歳を迎える。

記憶は薄れてはいるものの元気に娘の介護を受けている。




母の日を今は忘れて我が母は、

  まっちゃロールを黙って食べる



母の日は遠き思い出カーネーションの

     鉢を贈るはまだ昭和のころ



父の植えし桜の老木ひっそりと

    
     今年も生きて花を咲かせて



六甲の若葉に友が久しく集まり笑い声がギャラリーに響く
なつかしき 友集いて 六甲の 

     若葉の緑 見上げる 皐月


母の日に寄せて.....。
ひさびさの五月のあおぞら輝きて

      母に贈りしAmaryllis

薄れゆくあの時の記憶、
 よみがえる笑い声にもその仕草にも


散り行く桜に三首。
風に舞ひ 薄紅色の 花びらの 
   肩に留まりて そっとさよなら


ひらひらと ひとつひとつの 散り行かん
      雨の舗道の ピンクの 小紋


散りゆくも 緑の若葉を残し行く
      我も残さん 何を残さん




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