2011年12月23日金曜日

夢三十九夜「友の死」


友人の葬儀を終えた。何とももの悲しい気持ちである。享年59歳。

Sさんは一週間の東京出張の途中で体調を崩し急遽帰函して主治医の病院に入院した。

大腸がんから転移した肝臓がんの治療を受けていたのだ。翌日には重篤な状態になり見舞った時は昏睡であった。声すらかけることが出来なかった。

Sさんの東京出張は仕事ではなかったようだ。きつい体を忍んで連日友人、仕事仲間、学生時代の友と逢っていたようだ。

まるで自分の寿命を理解していたようである。そして大好きな函館の街に帰って来たのだ。





母よりも先に死にゆく君なれど
    母の悲しみ知るすべもなし

生涯独身であったS氏に捧げる





そして享年59歳の君へ贈る一首

還暦の祝いを先に控えしも友の命は
           今日限りなり


合掌





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